結論。
すごくいいお天気だった。
夕方までずっと家にいて、夕方買い物に行ってきた。
帰ってきて車を車庫に入れようとしたら、ガレージの壁に車をこすった。凹み。
広尾で買ってきたピザはいまいちだった。目白のピザが食べたいわ。
ツインオークはおいしい!白ワインは普段飲まないけど、これならいい。香りからして良いし。
夜、キッチンの掃除をした。今日は半分くらい。
ぐてぃーが家の前に来てて、二人でお散歩。
でも、もう前のようにはしゃげない。女王様気質のあたしでいられない。黙ってるしかない。
キスとかセックスとかどうでもよくて、そんなの二の次なあたしになってて、そばにいるだけでいっぱいいっぱいなあたし。どうにもできない。
天罰ね。今までの。
エロさ、セクシーさで、あれもこれもって言ってたあたしだったけど、手をつなぐだけで幸せに満たされるような、そばにいるだけであったかくなるような、そんな関係が欲しかった。そういう恋人でありたかった。
今更になってわかった。長い間、こんな単純なことさえうずもれていた。
だからもうダメみたい。時間は戻らない。記憶も過去も戻らないのだから。
ここでやめてしまえば、数日前の記憶をずっと持ち続けていられるのだろうか。
どうやってそばにいたらいいのかわからなくなってるあたし。
これ以上踏み込んだら傷つくのは確実。そんなことくらい、わかってるのよ。
確かに、あたしはもっと高みまで行けるんだろうと思う。それがチラチラと見えていたからためらっていたのも正直あった。
彼は、あたしの腹心で、理解者で、そばにいてほしい人。いなきゃいけない人。
喜びを分かち合いたい人。あたしが帰る場所だった。抱きしめてくれればそれだけで良かった。
単純なことなのに、あたしは彼を苦しめる結果にしかならない。手を放すのが彼にとっていいのかな、とも考えたり。その辺はあたしの方が大人のはずだし。ちゃんと考えないといけないんだと思った。
何を言っても信じてもらえないかもしれないけど、嘘は無かったと思う。
自分に正直すぎた感はあるけれど。気まぐれ多発しすぎたものね。本気の気まぐれ。
今更何を言っても遅いのかもしれない。彼にも、あたしにも。
静まれ、あたし。とにかく頭を冷やさないと。
愛憎は表裏一体。あたしは彼を憎んではいないと思うけど。
時間が戻ればいいのに、戻せればいいのにって思った。竹林でハグしたときから。
このままじゃ離れちゃう。ズレが憎い。
あたしは一体どうすればいいんだろう。
強がりをいくら言っても、もう愛されてないって感覚的に悟っても、手を放した方がいいのかもって思っても、二人でもう一度向き合ったら、もしかしたら初めてかもしれないけど、きちんと向かい合ったら、今回の危機感募るこの状況をやり過ごせるんじゃないかって思って。
これを越えられたら、本物の恋人になれるんじゃないかって。
あたし、なんてバカなんだろうって思うけど、でもこのことに二人で向き合いたいっていう自分もいる。
はしゃいでるのも、女王様っぽいのも、黙り込んじゃうのも、全部あたし。
「お姉さん」でいなきゃいけないって足枷をかけてたのは、他ならぬあたし自身だったんだろうって気づいた。彼はあたしをそういう枠には押し込めていなかったはず。
あたしはありのままでいいんだということ。
そう思ったら、あたし自身も知らないかもしれないあたしまでも、見せていきたくなった。見ててほしくなった。
やっぱり、君はそこにいてくれなきゃダメなのよ。これがあたしの結論。