惚れた酒に酔う。

ピンクのお酒が何で出来ているか、大体わかった。後は分量を調整。シェイカー買ってこようかしら。おいしい氷も欲しい。


アジアの香り、なんていう名前じゃなくて、「ピンクの液体」でいい。あれに埋もれてみたい。お風呂いっぱいに満たして、溺れてしまいたい。


おいしくて。強くないはずなのに、あれを飲むときが一番酔っている気がする。惚れてる。


現実と夢がゴッタになろうが、誰があたしの噂をしようが、教授に怒られようが、そんなのどうでもいい。大した問題じゃない。


今日はピンクの液体を3杯。テキーラのゴールドをN富さんにご馳走になった。帰りはなかなか幸せだった。ときどき顔を覗かせるテキーラ。口の中にはピンクのグレープフルーツの香が広がる。


いつもの香水を身に纏って。カウンターでキャンドルを眺めながらのおいしいお酒。時々小説を眺めながら、手紙を書いたりしながら。
レーズンやさくらんぼをつまんで。


至福のとき