幸せすぎて。

混乱は収まった。というか、やたら楽しくてしょうがない。


朝学校に行って、「TOMORROW」の解釈で笑って、MZ嬢がホントに白金に行きたいって言ったから連れて行こうと決めた。コンサートも行きたがってたから、ちょっと考えてコンサートはMZ嬢と行くことに。白金は今日のランチに決定。


授業終わって電話したら、ちょうどMZ嬢も授業が終わったところで。一緒に車まで歩き、急いで白金へ。彼女、めちゃめちゃいい子だから、テンション上がりまくり。気を遣って大事に大事にして、きちんとエスコート。
いつものお店は、お昼に行ったことがなかったから、外観は夜の方がいいなぁと思ったけれど、昼は昼でまたいい感じだった。サービスは相変わらず良かったし。楽しく過ごせた。


14時半からピアノの先生と会ってエステに行く予定があるということなので、うちの近くの駅で彼女を降ろして、あたしは一旦帰宅。
ミルのケージの掃除をしたり、ご飯をあげたり、ソファーでまったりしたり。
15時半にまた家を出発。今度はミルを乗せて。


5限はリコーダーの授業。先生面白い。
スーツケースの中から不思議な形の笛がたくさん出てきて、メアリーポピンズのようだった。リアルメアリーポピンズ。素敵すぎる。


一番小さい笛は鳥の鳴き声そっくり。森で吹くと鳥が縄張りを侵されまいと攻撃してくるっていうのにもうなずける。
一番大きな笛は背の高さを優に超えるものだった。


そして、自分の耳の鼓膜が振動している音というのを初めて聴いた。石笛(いわぶえと読む)は、宮司さんが今でも日本で4人くらい吹いている楽器で、三島由紀夫のコメント付きで紹介された。
音がものすごくて、日本の笛のもっと鋭さを増した感じ。鼓膜が振動しすぎて振動の音が聴こえる。最初何の音かと思ったけれど、頭で理解したとき、とても驚いた。ブーンっていっていた。
耳を塞ぎたくなるような鋭さでありながら、聴いていると魂が呼び起こされるような気がする。あれはすごい。


先生、何本吹いたんだろうか。30本は超えていたと思う。様々な時代の笛、国によるリコーダーの音色の違い、それぞれの笛が誕生したときの歴史、世の中の動き、楽器の変遷。本当にいろいろなお話、解説をされながら、それぞれの笛の音色を聴かせてくださって、すごい授業だった。ただ笛に突っ走っちゃってる「ただの変なおじさん」ではない。知識も研究も相当な人だと思った。


先生が笛を吹いているとき、体は歌っている状態と同じなんだということに、途中で気が付いた。笛を吹きながら声帯から音を出したり、とにかくすごすぎる。3つくらい音が聴こえたり。
息、体の使い方、ただピーピー吹いているリコーダーとは違った音の深み。力任せに吹くのではなく、楽な感じで吹く。力を抜くことは大事だと思った。
歌だってセックスだって同じこと。リラックスして、余計な力はかけないで、気持ち良くなればいい。
誰かを気にするんじゃなくて、その歌、歌詞、メロディー、意味、感情、そういうことに意識を向けられれば。表現をする自分自身と、闘ったり手を取り合っていければ。きっとその方がいい歌が歌える。
笛を聴きながら、そんなことを考えていた。一つのことを究めていけば、他のことにも通じることがある。改めてそう思った。


思うことはその他にもいろいろあったはずだけど。
とにかく来週の自習にしても、なんだか楽しみ。生徒4人しかいないからグループレッスンみたいでいい。でも、他のみんなは取らないで勿体無いなぁと思った。


授業が終わって、車に戻ろうとしたら、門が閉まっていて。
慌てて、鍵を開けてもらいに、体育系サークル棟→守衛さん→学務の裏口。


「車だけならいいんですけど、犬が乗ってるんです〜。」と崩れ落ちそうになって、「しかも家がちょっと遠くて。」と凹んでいたら、親切な事務の男の人が鍵を出してきて、門を開けるために一緒に歩いてきてくれた。もうホントに感謝。彼の実家には12歳になるゴールデンレトリバーがいるんだそう。とってもいい人だった。


急いで横浜へ。MZ嬢を拾う。
ミルはMZ嬢がとても気に入ったらしく、後部座席から顔を覗かせて前に乗り出してきてしまうほど。中途半端は危ないから、MZ嬢の膝の上に移動。
ずっとMZ嬢にかわいがってもらっていて、嬉しそうだった。彼女、めちゃめちゃ優しいし。


帰っても、MZ嬢の足元にまとわりついて尻尾を振りまくっていた。あたしが呼んでも来ないくらい(笑)
よっぽど好きなんだな。やっぱりあたしと趣味が似てる。
MZ嬢もミルのことを好きになってくれたみたいで、あたしも嬉しかった。


カルピスを飲んで、ミルが舐めてしまった彼女のスカートの代わりにあたしのスカートを彼女に貸して、コンサートを聴きに出発。
結局1時間遅刻した。オペラのいいとこ取りの1部を観られなくてホントに残念だった。でも、去年の方がレベルは高かったし、感動した記憶がある。今年はイマイチ。


両親も一緒に帰宅して、お寿司を食べた。MZ嬢、うちの両親にも気に入られたみたい。いい子だもの。受け答えもいい感じだし、礼儀正しい。あたしも安心して寛いで楽しんでいられた。


ミルを連れて、彼女を駅まで送った。その間にも、今日の感想を言ってくれたり、お礼を言ってくる。ホントにいい子すぎる。かわいい子なんだわー、本当に。


彼女が偶然今日のかてきょが無くなったことといい、タイミングがすべていい感じに整って、ハプニングがありながらも気分が良かった。あたしも幸せ。
いいお友達。楽しくて幸せでしょうがない。とっても癒された。